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北国大学生の雑記帳

とある地方大学生です

「サピエンス全史」読みました

読書

凄く久々の更新になってしまった。。。当初は1週間に1回位は更新するっしょ!くらいの気概で臨んでたのに、、笑

まあでもこれからは自分のペースで書きたくなった時に徒然なるままに書いていこうと思います。

 

 

 

さて、今回は最近読んだ本の紹介をしたいと思います。というのも、今回読んだ本が最近読んだ本の中でも間違いなく一番面白いものに入る自分的大ヒット本だったのでぜひ誰かにも紹介したいという次第なのです。

 

 

 

今回紹介したい本はこれ!

「サピエンス全史」

サピエンス全史(上)文明の構造と人類の幸福 | ユヴァル・ノア・ハラリ, 柴田裕之 |本 | 通販 | Amazon

 

 

 

何の本だと思います?タイトルから推察するに世界史の本かな?みたいに思うかと思います。

確かに世界史のことを軸にしてこの本は展開されていきます。高校の時にこんなんやったなーとか懐かしみながら読みました。

でもこの本の面白いところは単なる世界史の解説書にとどまらないところにあります!というのも、この本は世界史を軸として様々なことを考えさせてくれます。そのカバーする範囲は哲学や経済学、心理学など多岐にわたります。

これからこの本を読んで覚えてること、考えたことを書いていきたいと思います。最初に言っておきますが本に載ってたことの網羅的な解説ではありません。そのようなことが知りたい方は各有名書評ブロガーさん達のブログを参考にしてください!(全部は覚えきれてない、、、)

 

ネタばれあります!

 

 

 

 

この本では既存の世界史の解説書にはない(多分)ユニークな時代の区分をしていて、それをもとにチャプター分けをしている。第1部から順に認知革命、農業革命、人類の統一、

科学革命である。

 

サピエンスが数の上で地球の歴史の中で今までにないくらいに繫栄したのはなぜだと思いますか?言葉を使うのでほかの人と結束する力が他の動物よりもすぐれていたから?これは筆者からすると4割くらい正解です。同じように言語能力を有していたと考えられているネアンデルタール人は絶滅しましたよね?残りの6割は「人類は虚構を信じる能力を持っていたこと」これです!

これだけ読んでもまったく意味が分からないと思います。ホモ・サピエンス(以下サピエンス)は地球の歴史上はじめて宗教などの実在しないものを信じる能力を有していました。

これのなにがそんなにすごいの?となるでしょう。しかし筆者に言わせるとこれこそが大事だったのです。

ここで一旦言葉を持たない動物の話をします。世の中には言語を持たなくても結束して暮らす動物がたくさんいます。ハチやサルなんかは有名ですよね。このような動物は確かに結束することができるのですが、その結束できる個体数には限りがあって、せいぜい150体くらいらしいというのが実験によりわかっているらしいです。おそらくネアンデルタール人もそのくらいまでの結束力は有していたのだと思います。

しかしサピエンスは違います。サピエンスも当初は150体くらいの集団で暮らしていたのでしょう。その際の結束力の源は個人間でなされる噂話だと筆者は説きます。誰が信頼でき誰が信頼できないのかといった情報が交わされます。これだけだとそれ以上の個体数になると個人間の信頼感に揺らぎが生じ集団が維持できません。

ここで認知革命登場です。全員に虚構の何かを強く信じ込ませるのです。当時で言ったら神でしょう。土偶なんかにも表れてますね。これにより全くの見ず知らずの人間同士が神を同じ方向を向いて協力し合います。それによりそれまでよりもはるかに莫大な個体数を持つ集団が現れ始めます。しかも虚構による協力の凄いところは、他にもあります。通常動物が協力の仕方を変えるのは遺伝子の変異がある程度蓄積して個体の形態ないし思考が変わったときのみです。しかし虚構による統治では集団の行動を変えるためには虚構を変えるだけでよいのです。これにより集団は環境に適応するために遺伝子の変化を待つ必要がなくなりました。

 

と、ここまででも無教養な私にとってはそれなりに感動なのですが、筆者はこの部ではさらに驚きを残してくれています。それは、虚構というものの中には神だけではなく民主主義や平等主義などのイデオロギー、法人なんかまで含まれるというのです!普段これらの考え方に染まりきっている私たちには受け入れがたいですが、確かに人間が全員平等だといえる根拠はどこにあるのか。それぞれ微細な遺伝子の違いを有し、頭のよさや能力の振り分けも全然違う。その起源はさかのぼればそれは合衆国憲法になるらしい。つまりキリスト教である。

 

 

こうして農業の発達もあって単位面積当たりで生きていける人間社会では必然的にヒエラルキーが発生します。ここでも虚構です。筆者はその例にハンムラビ法典やインドのカースト制、アメリカの人種制度などをあげる。黒人は白人よりも頭が悪く、衛生状態が悪いという虚構を信じさせ、ヒエラルキーを正当化する。

 

 

こうして人類は統一されていき、帝国主義が生まれてきた。帝国主義は自らの発展のために科学を発達させた。ここで科学が飛躍的に発展したのはなぜヨーロッパだったのか?筆者は「無知の知」によるという。新大陸などの発見などにより自分の知らない世界があると認めだしたヨーロッパ人たちは従来神しか信じてこなかったが観察による自然科学を発展させていく。

 

 

 

さて、ここまで私が感動したポイントを超簡単に解説してきたが、最後にもう一つ筆者は面白いことを書いている。それは技術革新と幸福度が必ずしも比例関係にないということだ。幸福にならないならなぜ科学は発展してきたのか、またこれからも発展しようとするのはなぜなのか。筆者は最後に次の言葉で締めくくる。

 

唯一私たちに試みられるのは、科学が進もうとしている方向に影響を与えることだ。私たちが自分の欲望を操作できるようになる日は近いかもしれないので、ひょっとすると、私たちが直面している真の課題は、「私たちは何になりたいのか?」ではなく、「私たちは何を望みたいのか?」かもしれない。この疑問に思わず頭を抱えない人は、おそらくまだ、それについて十分考えていないのだろう。

 

 

自分の信じていることをもう一回冷静に見つめなおしたり、幸せとはなんなのか、などたくさんのことを考えさせてくれた本書でした。ここでは紹介しきれなかった新しい発見がまだまだたくさん本書にはありますので、気になる方はぜひ読んでみてください!!

 

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